「身体を整える」という言葉は、よく使われます。
姿勢を整える。
動きやすい状態に整える。
コンディションを整える。
どれも何となく意味は伝わりますが、「整える」が具体的に何を指しているのかは、
少し曖昧なところがあります。
JOINT Conditioning Labが行っていることも、一般的には「身体を整える」と表現できる部分があります。
ただ、JOINTでは、「身体を整える」に近い文脈で「較正する」という言葉を使っています。
「整える」と「較正する」は、まったく別のことを意味しているわけではありません。
では、「整える」と「較正する」は何が違うのでしょうか。
「整える」は、幅の広い言葉
「身体を整える」という言葉は、さまざまな意味で使われています。
姿勢を整えることを指す場合もあれば、筋肉の緊張を和らげること、身体を動かしやすくすること、
コンディションを調整することまで含めて使われる場合もあります。
つまり、「整える」という言葉には、決まった一つの意味があるわけではありません。
分かりやすく使いやすい言葉である一方で、何を確認し、何を基準に調整するのかまでは
伝わりにくいところがあります。
「較正する」は、確認しながら調整していくこと
「較正」という言葉は、もともと機器や測定器などで使われる言葉です。
状態を確認し、基準と照らし合わせながら調整していくことを指します。
JOINTでは、この考え方を身体にも重ねています。
ただし、身体には全員に共通する一つの「正しい状態」があるわけではありません。
現在の身体や動作を確認し、調整を行い、その後の変化を確かめる。
変化が十分でなければ、別の可能性を考えて内容を見直します。
JOINTでは、こうした過程を「較正する」と表現しています。
姿勢や痛い場所だけで判断しない
姿勢も、身体の状態を確認するための一つの情報です。
ただし、姿勢だけを見て「ここが問題」と判断するわけではありません。
同じように、痛みや違和感がある場所だけを確認すれば十分とも限りません。
たとえば膝が気になる場合でも、膝そのものだけでなく、股関節や足部の動き、
立ち上がりや歩行などを確認することがあります。
大切なのは、最初から原因を一つに決めつけないことです。
身体や動作を確認しながら、現在の問題に関係している可能性のある要素を整理していきます。
変化を手がかりに絞り込む
身体や動作を広く確認しても、それだけで何が問題に関係しているのかを判断できるとは限りません。
そこでJOINTでは、確認した内容をもとに調整を行い、その前後で身体や動作がどう変化したかを確認します。
変化がみられれば、その要素が現在の問題に関係している可能性があります。
反対に、十分な変化がなければ、別の可能性を考えます。
こうした反応を手がかりにしながら、現在の問題に関係している要素を絞り込んでいきます。
調整の方法は一つではありません。
身体の状態に応じて運動を行ったり、立ち上がりや歩行などの動作を確認したりすることもあります。
行う内容は一人ひとり異なります。
最初から行う内容を決めるのではなく、確認した結果やその後の変化をもとに進めていきます。
「身体を整える」は、幅広い意味で使われる分かりやすい言葉です。
JOINTでいう「較正する」は、身体や動作を確認し、調整を行い、その後の変化を確かめながら進めていくことを表しています。
決まった形に身体を合わせることが目的ではありません。
今の状態と変化を手がかりに、その人に必要なことを絞り込んでいく。
JOINT Conditioning Labでは、このような考え方を「較正する」と表現しています。
